映画評 『宇宙へ。』

総合評価
★★★☆☆

ん~、アツいね。実にアツい。
映画全体としては博物館で上映されてそうな感じの作品。
良く言えば、真面目で忠実な映画。
悪く言えば、面白みがない。
なんせドキュメンタリー映画なんでね。
NASAの50年の歴史と人類の宇宙への歩みを描いた作品。
少なからず、宇宙に興味関心を持ってる人なら見ていて飽きないと思うが、そうでない人は眼くなっちゃうかも・・・。

でも、できればいろんな人、多くの人に見てほしい作品でもある。
というのも、宇宙に関する基本的な知識を得られるからだ。
その手の専門家から見れば知ってて当然の知識でも、一般庶民の我々にとっては驚きの連続である。
実際この作品を見て、僕もビックリした。
自分がいかに宇宙に関して無知だったかを知ったからだ。
無知の知、ってやつですかね。

一番初めに月面着陸に成功したアポロ11号はスペースシャトルで飛び立ったのかと思ってたけど、そうじゃないんだね。
スペースシャトルが登場したのって結構最近で、それまでは鉛筆みたいな形の長細いロケットで飛び立ってたんだね。
え?常識?そうですかw
あと、その時乗ってた3人の名前(アームストロング、オルドリン、コリンズ)は有名だけど、唯一コリンズは司令船に残って月の軌道上を周回してたから、この人は月には降り立ってないんだね。

まぁそもそもアポロ11号が月面着陸に成功した、ということ自体未だに謎ですけどね。
性能がファミコン並みのコンピュータを搭載してたんでしょ?
よく行けたよね。
だって科学技術が著しく発展した今でも月に行くことはなかなか難しいらしいよ?
技術面でも予算面でも・・・。
それをよく40年前に成し遂げたよな。

この映画は映像もなかなか凝っていて、ロケット(スペースシャトル)が発射するシーンはかなりの迫力でついつい見入ってしまう。
スペースシャトルを背中に乗っけるジャンボジェットの映像もあって面白かった。
途中で切り離すの。

宇宙飛行士は常に危険と隣り合わせで、打ち上げ失敗による死亡者も出ている。
しかし、それでも人は宇宙を目指し続けるのだ。
「未来は臆病者ではなく勇者のもの」か・・・。
うん、いい言葉だ。

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宇宙へ。Rocket Men)』
2009年作品
上映時間98分
監督:リチャード・デイル

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