映画評 『サマーウォーズ』
総合評価
★★★☆☆
いや、それなりに良かったんじゃないでしょうか。
この映画はいろいろ気になってたんで、前々から見ようとは思ってたんですけどね。
時間がなくてとうとう見れなかった作品の一つだったんですけども、この前兄が見たほうがいいと薦めてきまして。
兄も僕も理系なんですけどもね、兄が言うことには、「理系なら見といて損はない」らしいですから、
そうか、それじゃあこの機会に見てみよう
と思いDVD借りてきたわけですが・・・
実際見てみると、期待以上ではなかったかなと。
まぁ、兄の薦め方が大袈裟だった、というのもありますが。
所々であまりにも非現実的すぎる(いわゆる厨二すぎる)シーンがあり、いくらアニメだと分かってはいても、幻滅してしてしまった。
そもそもキャラの設定が・・・(-_-;)
あんな財力・権力・ネットワークを持ったばあちゃんってそう滅多にいないだろう?
しかもその身内も・・・
地方の電気屋にスパコン置いてあるわけないし、いくら上層幹部だとはいえ私情で自衛隊のアンテナ持ち出しちゃマズいでしょ。
最後の戦いもなんかいい加減だった。
おばあちゃんの得意としていた絵札で世界中のアカウントを取り戻すって・・・
もっとマシな案はなかったのかよ(^_^;)
探査機が家の近くに墜落してあれだけの被害で済んだっていうのもちょっと・・・
普通だったら墜落した時点で皆、ぽぽぽぽーん♪だよ?
まぁ、フィクションだからね、ね?
でも、結構現実的な描写とかもあって楽しかった。
地名とか高校名とかブランド名とかはなるべく実在するものを使ったのか、そこらへんは見てるこちらとしてもリアルに作品を共感できた。
ストーリー自体もそんなに悪くはない。
ネット内でのアバターを使ったセカンドライフ、情報管理、人工知能とか将来実現してもおかしくない分野を突いてるところが面白いし、もしそれらが実現した時に実際起こりうるトラブルをネタにしてるところがいい。
機械自身が知能を持ったら、便利なことは多いかもしれないが、大きな危険も伴うということは忘れてはならない。
人間が機械に完全に管理されてしまう時代がくるのも、そう遠くはないのでは。
機械はあくまでも人間を補助するものであり、ネットも人間本来の生活をサポートするものだということを忘れてはならない。
※作品中にこんな会話のやり取りがあり、吹き出してしまった。
(おばあちゃんがなくなった直後に、OZの世界を救おうという健二の発言に対して)
「キミのいうことは正しい。他人を守ってこそ己を守れる。」
「それ自衛隊のモットー?」
「あ、、、いや、『七人の侍』のセリフだよ。」
=>というのも僕、実は昨日『七人の侍』見たばっかだったからww(映画評 『七人の侍』)
凄い偶然だよね?
----------------------------------------
『サマーウォーズ』
2009年作品
上映時間115分
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
コメント
コメントを投稿