えっちいひと
えっちいひと、それは線形代数学の先生。
この前の線形代数学の授業でのこと。
この日、僕は疲れていた。
ただただ疲れていた。
前日の晩、レポート作成に追われ、オールしたからだ。
普段僕は、授業中に寝ている人を見ては「まったく、何しにきてるんだ」と腹を立てるようなカタブツで、授業中に寝るなどという行為は僕の正義感が許さなかった。
しかし、この日は理性が本能に完敗していた。
とにかく眠くて仕方がなかった。
制御不能の状態だったのだ。
完全に寝てはいないが、8割がた無意識の状態。
授業が中盤に入ったところで先生の大きな声で急に目が覚めた。
先生が何やら或る単語を連呼している…。
「・・・ち。・・・っち。・・・eっち。えっち。」
ちょww
先生、どうしたの?w
頭逝っちゃったのかよ~。
・・・。
どうやら先生エルミート(エルミット)行列について説明しているようだった。
"Hermite"をなぜ"エルミート"と発音するか説明していたのだ。
最初から説明を聴いてた人は平然とした顔をしているが、寝ていた僕は、先生の「えっち」という単語の連呼にビックリしてしまったのだ。
これまた、自分はなんて情けない男なんだろうと思ったのが、その先生の連呼で急に目が覚めたこと。
しかも起き方がハンパじゃなかった。
自然にムックリ起きればまだ救いようがあるが、僕の場合は違った。
「えっち」という単語を聞いた瞬間に、「ガタッ!」。
周りの視線が痛かった。
きっと皆「何だコイツ、さっきまで寝てたのにHって聞いた瞬間目を覚ましたぞ」っ思ってるに違いないww
そう、さっきまでは本能が僕を寝かせていたのが、この時は本能が急に僕を叩き起こしたのだった。
もちろん、起きたのは僕だけでなく、僕の息子も、と付け足すのは理解に難くないだろう。
先生は50過ぎのオヤジだ。
雑誌を買ったら特典の袋とじまで開けて見るようなタイプの、オヤジだ。
実際はそうじゃないことを祈ってるが。
あの、団塊の世代、という生き物はどうやら「H」を上手く発音できないらしく、「エイチ」とか「エッチ」ではなく(かな表記の)「えっち」と発音する。
我々が普段sexを指して用いる「H」の発音そのままで、下手したらもっといやらしい言い方で、「H」を発音するのだ。
だから、僕が(本能が)急に反応しても仕方ないといえば仕方ないのである。
しかし、それはまだ序の口、ジャブに過ぎなかったのである。
先生の説明は続く。
「"Hermite"はフランス語で"エルミート"と発音します。フランス語ではHを発音しないんですね。例えば、"Hotel"なんかもフランス語では"オテル"と発音します。」
どごーーーーーーーーーん!!!!!!
フックが入ったww
何でよりによってホテルの例出したんだよ!ww
先生今の状況分かってるのか?
あれほど「えっち」を連呼した後、お前ふつう、ホテルを例に出すか?
どんな神経してるんだよw
流石に周りの皆もこれには気づいたらしいが、誰も笑わない。
僕もなんとかこらえる。
先生のフランス語についての説明はまだ続く。
「フランス語はですね~、日本語と違って母音が多いんですよね。」
ボ、ボイン―――!!!???
顔面に綺麗なストレート。まさかの一発K.O.負け。完敗だった。
ここでもまた、先生の「母音」の発音の仕方は通常の「母音」の正確な発音ではなく、明らかに「ボイン」のそれであった。
これには噴いたが、周りはまだ笑わない。
どんな神経してやがんだよコイツら。
ホントに男かよ…。
その後も先生は「ボイン」を繰り返す。
それもご丁寧に「ボイン」のときだけ大きな声で。
先生がボイン、ボイン言う度に笑いこらえるのに必死で、クラスで唯一僕だけ、顔真っ赤にしながら肩プルプルさせて下向いてたと思うw
僕の前に座っていた女子たちの反応(表情とか)見てみたいと思ったが、正直それどころじゃない。
とにかく、もの凄い破壊力なのだ。
オヤジめ~、あのエロオヤジ…。
絶対狙ってやってただろ…?
マジぶっ飛ばしてやろうか…。
オヤジのにこやかな笑顔が目に入る度、そう思った。
まあ、そのあとは、せんs、いや、オヤジのお陰もあって眠気は完全にぶっ飛び、最後まで授業に集中することができたんだけどね。
ただ、思い出し笑いでその後も一人クスクスしてたから、周りの女子からは相当気持ち悪い男に見られただろうな…(´・ω・`)
ホントにえっちいのは、もしかしたら僕なのかなあ。
まあ、刺激的な時間を過ごすことができたから先生許してあげよっと(`・ω・´)b
※因みにこれはフィクションではなく実話です。
あまりに面白く、現実でもこんなことあるのかと思い、書きました。
先生が狙ってやったのか、偶然なのかは不明。
偶然であることを祈りたいが。
この前の線形代数学の授業でのこと。
この日、僕は疲れていた。
ただただ疲れていた。
前日の晩、レポート作成に追われ、オールしたからだ。
普段僕は、授業中に寝ている人を見ては「まったく、何しにきてるんだ」と腹を立てるようなカタブツで、授業中に寝るなどという行為は僕の正義感が許さなかった。
しかし、この日は理性が本能に完敗していた。
とにかく眠くて仕方がなかった。
制御不能の状態だったのだ。
完全に寝てはいないが、8割がた無意識の状態。
授業が中盤に入ったところで先生の大きな声で急に目が覚めた。
先生が何やら或る単語を連呼している…。
「・・・ち。・・・っち。・・・eっち。えっち。」
ちょww
先生、どうしたの?w
頭逝っちゃったのかよ~。
・・・。
どうやら先生エルミート(エルミット)行列について説明しているようだった。
"Hermite"をなぜ"エルミート"と発音するか説明していたのだ。
最初から説明を聴いてた人は平然とした顔をしているが、寝ていた僕は、先生の「えっち」という単語の連呼にビックリしてしまったのだ。
これまた、自分はなんて情けない男なんだろうと思ったのが、その先生の連呼で急に目が覚めたこと。
しかも起き方がハンパじゃなかった。
自然にムックリ起きればまだ救いようがあるが、僕の場合は違った。
「えっち」という単語を聞いた瞬間に、「ガタッ!」。
周りの視線が痛かった。
きっと皆「何だコイツ、さっきまで寝てたのにHって聞いた瞬間目を覚ましたぞ」っ思ってるに違いないww
そう、さっきまでは本能が僕を寝かせていたのが、この時は本能が急に僕を叩き起こしたのだった。
もちろん、起きたのは僕だけでなく、僕の息子も、と付け足すのは理解に難くないだろう。
先生は50過ぎのオヤジだ。
雑誌を買ったら特典の袋とじまで開けて見るようなタイプの、オヤジだ。
実際はそうじゃないことを祈ってるが。
あの、団塊の世代、という生き物はどうやら「H」を上手く発音できないらしく、「エイチ」とか「エッチ」ではなく(かな表記の)「えっち」と発音する。
我々が普段sexを指して用いる「H」の発音そのままで、下手したらもっといやらしい言い方で、「H」を発音するのだ。
だから、僕が(本能が)急に反応しても仕方ないといえば仕方ないのである。
しかし、それはまだ序の口、ジャブに過ぎなかったのである。
先生の説明は続く。
「"Hermite"はフランス語で"エルミート"と発音します。フランス語ではHを発音しないんですね。例えば、"Hotel"なんかもフランス語では"オテル"と発音します。」
どごーーーーーーーーーん!!!!!!
フックが入ったww
何でよりによってホテルの例出したんだよ!ww
先生今の状況分かってるのか?
あれほど「えっち」を連呼した後、お前ふつう、ホテルを例に出すか?
どんな神経してるんだよw
流石に周りの皆もこれには気づいたらしいが、誰も笑わない。
僕もなんとかこらえる。
先生のフランス語についての説明はまだ続く。
「フランス語はですね~、日本語と違って母音が多いんですよね。」
ボ、ボイン―――!!!???
顔面に綺麗なストレート。まさかの一発K.O.負け。完敗だった。
ここでもまた、先生の「母音」の発音の仕方は通常の「母音」の正確な発音ではなく、明らかに「ボイン」のそれであった。
これには噴いたが、周りはまだ笑わない。
どんな神経してやがんだよコイツら。
ホントに男かよ…。
その後も先生は「ボイン」を繰り返す。
それもご丁寧に「ボイン」のときだけ大きな声で。
先生がボイン、ボイン言う度に笑いこらえるのに必死で、クラスで唯一僕だけ、顔真っ赤にしながら肩プルプルさせて下向いてたと思うw
僕の前に座っていた女子たちの反応(表情とか)見てみたいと思ったが、正直それどころじゃない。
とにかく、もの凄い破壊力なのだ。
オヤジめ~、あのエロオヤジ…。
絶対狙ってやってただろ…?
マジぶっ飛ばしてやろうか…。
オヤジのにこやかな笑顔が目に入る度、そう思った。
まあ、そのあとは、せんs、いや、オヤジのお陰もあって眠気は完全にぶっ飛び、最後まで授業に集中することができたんだけどね。
ただ、思い出し笑いでその後も一人クスクスしてたから、周りの女子からは相当気持ち悪い男に見られただろうな…(´・ω・`)
ホントにえっちいのは、もしかしたら僕なのかなあ。
まあ、刺激的な時間を過ごすことができたから先生許してあげよっと(`・ω・´)b
※因みにこれはフィクションではなく実話です。
あまりに面白く、現実でもこんなことあるのかと思い、書きました。
先生が狙ってやったのか、偶然なのかは不明。
偶然であることを祈りたいが。
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