ワシントンD.C.を歩く(その3)

先週1週間,所用でワシントンD.C.に滞在しました.
今回は,その時に隙間時間で見に行った観光名所などをレポートしていきたいと思います.(その2の続きです)
The Strokesの「Someday」をBGMにご覧ください.


さて,この日はワシントンD.C.の中心部に位置し,観光名所も詰まったThe Mallの付近をぶらぶら観光することにしました.
初めに向かったのは国立公文書館.
アメリカ独立宣言,アメリカ合衆国憲法,権利章典,独立解放宣言書などの歴史的価値のある記録文書のオリジナルが見れてしまうんですねぇ〜.

国立公文書館(政府閉鎖のため閉館中)
とても綺麗で荘厳な外観です.
ご覧の通り,昨日の雪がそこそこ積もっています.
白い雪と石壁が大空の下に映え,星条旗がゆったりと揺れる様は絵になります.

しかし,ここで悲しい事実が....
なんと政府閉鎖のために,閉館中だったのです(ガーン...).
政府閉鎖という言葉と概念は,日本人からするとあまり馴染みがないのですが,要するに,米国議会で与野党が対立して予算案が成立しなかった場合に,憲法に基づいて政府機関が閉鎖されることです.
今回はトランプ大統領の新法案「国境の壁」の件で与野党が対立しているようです.
国立の美術館や博物館など,国から経済的支援を受けている機関は全て閉鎖されてしまうのです.
今回は所用の合間を縫っての観光なので,あまり文句を言える立場でもないのですが,とはいえ,これはツイてない...あまりにツイてない....
しかも,今回の政府閉鎖は史上最長だそうで...いやぁ,ツイてない....

そんな訳で,ここをスルーし,次の目的地,ナショナル・ギャラリーへ向かいます.

ナショナル・ギャラリー(政府閉鎖のため閉館中)
もしかしたら,国立公文書館だけが閉鎖されてるのかも?
という淡い期待を抱きながら,ナショナル・ギャラリーにやってきました.
フェルメールの作品群や印象派の画家たちの作品を所蔵していることで有名です.

蹴りたくなる憎き掲示板
ガーン...
砕け散る私の儚い願い.
この看板を見た私は完全に吹っ切れたのです.
おそらく,国立と名のつくあらゆる博物館・美術館,それとスミソニアン財団の博物館・美術館もムリだろう,と.
この際,有名スポットの外観だけを楽しむ旅にしよう,と.

さて,次,次っと.
国立航空宇宙博物館へ向かいます.

寒空に屹立するワシントン記念塔
途中,The Mallの公園内にワシントン記念塔が建っているのに気づきました.
高さ169mあり,エッフェル塔が建設されるまでは世界で最も高い建造物であったそうです.

国立航空宇宙博物館(政府閉鎖のため閉館中)
国立航空宇宙博物館にきました.
ライト兄弟が飛ばしたライトフライヤー号の実物,アポロ11号司令船の実物,月の石の標本など,胸をときめかせるような展示があるというのに,入れないのが残念....

国会議事堂と警察官
アメリカ国会議事堂に来ました.
お〜!かっこいい!
世界の政治の中心地と言っても過言でないでしょう.
ちなみに,階段のすぐ右側が傾斜の緩やかな丘になっているのですが,たくさんの子どもたちが橇遊びをしていて,微笑ましい光景でした.
日本では,政府庁舎の隣で橇遊び,なんてほとんど見ない光景なので,なんかほっこりしました.

ナショナルズパーク(政府閉鎖のため,否,シーズンオフのため閉園中)
さて,続いて向かったのが,ナショナルズパークです.
ワシントンD.C.のメジャーリーグチームである,ワシントン・ナショナルズのホームスタジアムです.
ここはシーズンオフのため閉園中でした.

ナショナルズパークの中を覗き見
私は野球に疎いのですが,同行した後輩が野球好きだったため,ほとんど付き添いです笑.
ナショナルズのファンショップも閉まっていたので,後輩は残念そうでした....

印刷局(政府閉鎖のため閉館中)
続いて向かったのは,印刷局(造幣局)です.
勿論,ここも閉鎖中.
それにしても,アメリカの政府庁舎はなぜ古代ギリシャ風の建築様式が多いんでしょうね?
確かに,風格があって格好良く見えますが,どの建物も通り一辺倒で,少々退屈かなぁ.

これでもかというくらいの星条旗に囲まれたワシントン記念塔
The Mallの公園内を散歩します.
近くで見るワシントン記念塔は迫力がありますね.
あの大理石を積み上げるの,大変だったんだろうなぁ.

プールの東側から見たリンカーン記念館
ワシントン記念塔側からプール越しにリンカーン記念館が見えます.
氷点下の寒さでプールの水も凍っていました.
プール沿いをリンカーン記念館に向かって歩いていると,スーツ姿の青年の団体が目につきました(というのも,この寒空の下,スーツ姿で歩くのは異様に見えたからです).
みんな逞しい身体をして,アメフトの選手か何かのようです.
あとで知ったのですが,彼らはアメフト大学チャンピオンたちだったのでした.
ホワイトハウスに招かれていたんですねぇ(CNNニュース記事).
それにしても,トランプの自腹とは言え,ハンバーガーでもてなされるって可哀想ですね....

リンカーン記念館
リンカーン記念館に来ました.
流石にここには観光者がいっぱいいました.
なぜなら,ここでは政府閉鎖に関係なくリンカーン像を拝めるからです!

想像していたよりも大きいリンカーン像
リンカーン像どんっ!
想像していたよりも大きくて,感動する私であった....
やっと観光らしいことができた...!笑

別角度からリンカーン
『スミス都へ行く』で印象深かったこのリンカーン像を,まさか自分の目で見れる日がこんなにも早く訪れるとは思いもしませんでした.
思い出したらもう一度映画を観直してみたくなってきました.

さらに別角度からおかわりリンカーン
リンカーンは,これからの時代も,この場所で,この椅子に座って,アメリカの,そして世界の歴史を見守り続けるのでしょう.

リンカーン記念館から見たプールとワシントン記念塔
リンカーン記念館からは,プールとワシントン記念塔が左右対称の構図で望めます.
この光景を見て,映画好きのあなたなら「おっ!」と思ったからもしれません.
『フォレスト・ガンプ』でフォレストが大衆を前に演説したのが,他ならぬこの場所です.
フォレストとジェニーがプールの中で抱擁するシーンは名場面でしたね.
ちなみに私,行きの飛行機では機内サービスでこの映画を復習していました笑.

想像していたよりも小さいホワイトハウス
最後に訪れたのは,ホワイトハウス.
想像していたよりも小さくて,「こんなもんか」と思いました.
しかし,流石のホワイトハウス,柵の前にはライフルを持った警備員が数人,厳重な見張りをしていました.
柵の前には「No Wall」と書かれたダンボールを掲げる人も.
ホットな話題ですからねぇ.

この日は,この後にアメリカ国防総省(通称,ペンタゴン)にも寄ったのですが,残念ながら(当然ながら?)建物の外観さえも撮影禁止という厳重体制.
ただ,その圧倒的デカさには開いた口が塞がりませんでした.

その4に続く)

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