エンドロールが終わるまで席を立たないほうがいい5つの理由
今日は映画のエンドロールについて語ろうと思う.というのも,先日劇場で映画を観た際に,2〜3割の人がエンドロールの途中にせっせと帰ってしまうのを目にしたからである.その光景を見て少し残念な気持ちになった.あくまで個人的な考えではあるが,映画好きにはエンドロールの途中で帰ってしまう人などいないと思う.エンドロールの途中で帰ってしまう人にはそれなりの理由(後に用事が控えている,終電が近い,そもそもエンドロールは退屈,etc...)があるのは理解出来る.だが,敢えてここでエンドロールの重要性について触れたいと思う.私がエンドロールを観たほうがいいと思う理由は次の5つだ.
1.エンドロールは作品の一部だから.
映画の楽しみ方は人それぞれだが,映画を芸術作品として見るならば,エンドロールも作品の一部であるのは当然のことである.そして,エンドロールを観なければ作品を正しく鑑賞したことにはならない.実は作品によってエンドロールの流し方や文字のフォントが異なり,そのような違いを見るのはなかなか楽しかったりする.私の場合は,エンドロールの最後に流れる監督の名を数秒間スクリーンの中央に止めるか止めないかを意識して見ている.甚だ自分勝手な解釈だが,名前を止めている監督がいたら「この人は自己顕示欲が強いんだな」など思ったりしている.流し方,文字のフォント以外に,音楽もエンドロールの重大な要素である.素晴らしい音楽に出会える機会を与えてくれるのだから,エンドロールを観ないわけにはいかない.因みに,私が今まで観た作品の中で最もエンドロールが面白いと思った作品は『グランド・ブダペスト・ホテル』である.是非観てほしい.
2.スタッフやロケ地,挿入歌といった情報がわかるから.
映画が好きな人には,誰がスタッフとして作品を作っているか,どこで撮影をしたのか,どのようなスポンサーが付いているのかを知りたい人がいるだろう.そのような情報を教えてくれるのがエンドロールである.また,作品中に気になる挿入歌があったとしよう.「この曲すごく気に入ったんだけど,名前がわからない!」心配ない.エンドロールは挿入歌の名前を丁寧に教えてくれる.あまりにハイセンスな音楽を多用している作品などに出会ってしまうと,エンドロール中に「もっと遅く流れてくれ」と思ったりするほどだ.
3.余韻に浸ることができるから.
映画の世界を体験した後,「嗚呼面白かった」と思える時間.コーヒーで言うならアフターテイストを楽しむ時間.体も心もぽかぽかで気分がいい.いい雰囲気の作品ならこのまま心地よい眠りに就きたいと思うだろうし,興奮する作品なら体の底から力が湧いてきて走り出したいと思うだろう.
4.エンドロール後におまけ映像があるかもしれないから.
監督の中には,エンドロール中に観客が帰ってしまうことを憂いてエンドロール後におまけの映像をつける人もいるのだ.このような作品では,勿論,エンドロール中に帰った観客は損をすることになる.尤も,このような作品は商業映画に多く見られ,大して面白くはないのだが...(個人的な意見である)私はこの目的でエンドロールを観ることは殆どない.
5.感情と思考を整理する時間だから.
この理由は「3.余韻に浸ることができるから」と被るところがあるが,私がいちばん重きを置くところである.私は「エンドロール=映画の世界と現実世界の狭間のようなもの」と捉えている.映画の世界で様々なものを観た後,いきなり明るい現実世界に戻ってしまっては雰囲気も台無しになるばかりか,脳もびっくりするだろう.作品を鑑賞して溢れ出た感情や作品について思ったことなどを丁寧に整理しながら少しづつ現実世界に戻って行く時間,それがエンドロールの時間である.特に感受性が豊かな人にとってはこの時間は貴重なリセットタイムなのだ.
以上が私がエンドロールを重要視する理由である.劇場へ行き,エンドロールが流れた際に数分間席にとどまる.それだけで私たちの価値観はより豊かになるだろう.
1.エンドロールは作品の一部だから.
映画の楽しみ方は人それぞれだが,映画を芸術作品として見るならば,エンドロールも作品の一部であるのは当然のことである.そして,エンドロールを観なければ作品を正しく鑑賞したことにはならない.実は作品によってエンドロールの流し方や文字のフォントが異なり,そのような違いを見るのはなかなか楽しかったりする.私の場合は,エンドロールの最後に流れる監督の名を数秒間スクリーンの中央に止めるか止めないかを意識して見ている.甚だ自分勝手な解釈だが,名前を止めている監督がいたら「この人は自己顕示欲が強いんだな」など思ったりしている.流し方,文字のフォント以外に,音楽もエンドロールの重大な要素である.素晴らしい音楽に出会える機会を与えてくれるのだから,エンドロールを観ないわけにはいかない.因みに,私が今まで観た作品の中で最もエンドロールが面白いと思った作品は『グランド・ブダペスト・ホテル』である.是非観てほしい.
2.スタッフやロケ地,挿入歌といった情報がわかるから.
映画が好きな人には,誰がスタッフとして作品を作っているか,どこで撮影をしたのか,どのようなスポンサーが付いているのかを知りたい人がいるだろう.そのような情報を教えてくれるのがエンドロールである.また,作品中に気になる挿入歌があったとしよう.「この曲すごく気に入ったんだけど,名前がわからない!」心配ない.エンドロールは挿入歌の名前を丁寧に教えてくれる.あまりにハイセンスな音楽を多用している作品などに出会ってしまうと,エンドロール中に「もっと遅く流れてくれ」と思ったりするほどだ.
3.余韻に浸ることができるから.
映画の世界を体験した後,「嗚呼面白かった」と思える時間.コーヒーで言うならアフターテイストを楽しむ時間.体も心もぽかぽかで気分がいい.いい雰囲気の作品ならこのまま心地よい眠りに就きたいと思うだろうし,興奮する作品なら体の底から力が湧いてきて走り出したいと思うだろう.
4.エンドロール後におまけ映像があるかもしれないから.
監督の中には,エンドロール中に観客が帰ってしまうことを憂いてエンドロール後におまけの映像をつける人もいるのだ.このような作品では,勿論,エンドロール中に帰った観客は損をすることになる.尤も,このような作品は商業映画に多く見られ,大して面白くはないのだが...(個人的な意見である)私はこの目的でエンドロールを観ることは殆どない.
5.感情と思考を整理する時間だから.
この理由は「3.余韻に浸ることができるから」と被るところがあるが,私がいちばん重きを置くところである.私は「エンドロール=映画の世界と現実世界の狭間のようなもの」と捉えている.映画の世界で様々なものを観た後,いきなり明るい現実世界に戻ってしまっては雰囲気も台無しになるばかりか,脳もびっくりするだろう.作品を鑑賞して溢れ出た感情や作品について思ったことなどを丁寧に整理しながら少しづつ現実世界に戻って行く時間,それがエンドロールの時間である.特に感受性が豊かな人にとってはこの時間は貴重なリセットタイムなのだ.
以上が私がエンドロールを重要視する理由である.劇場へ行き,エンドロールが流れた際に数分間席にとどまる.それだけで私たちの価値観はより豊かになるだろう.
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